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【DXプロジェクトにも不可欠!】チームビルディングの考え方とは

【DXプロジェクトにも不可欠!】チームビルディングの考え方とは

はじめに

以前のコラムでは、DXプロジェクトにおけるPoCを活用したシステム構築の流れやその後に必要となるテストについてご紹介しました。今回は、そうした構築プロセスを推進していくためのチームビルディング(組織編成)のノウハウについて解説していきます。

 

プロジェクトでは、なぜチームビルディングが重要?

社内システムの導入やECサイトの開発、M&Aに伴う事業統合など、部門横断的に進めていくプロジェクトではさまざまな部門が関わります。


こうした多様な部署が関わるプロジェクトを、スムーズに、全体最適を実現しながら進めていくのは容易ではありません。部門横断的なプロジェクトがうまく進捗しない代表的な失敗例として、以下のようなものがあげられます。


こうした事態を招かないために重要なのが、プロジェクトを推進していくチームづくりです。適切な体制の構築によって、円滑にプロジェクトを推進できます。

チームビルディングの基本

例えば、会議では対面よりも横並びに座った相手とのほうが協調しやすいというノウハウがありますが、チームビルディングにおいても重視すべき基本原則が存在します。


プロジェクトチームを組織するうえで、重要なポイントは3つあります。

① 部門横断型のプロジェクトチームに

部門の垣根を超えたプロジェクトチームをつくり、協力体制を構築することが大切です。各部門から代表者に参加してもらい、可能であるならばプロジェクトの専任メンバーとなっていただきます。すべての関連部門としっかり情報連携を図るためにも、それぞれの部門からメンバーを出してもらいましょう。

② ユーザー部門のプロジェクチーム参加

例えば社内システムの導入においても、情報システム部門だけでなく、現場で実際に使用するユーザー部門のメンバーにもプロジェクトチームに加わってもらう必要があります。そうすることで、全体最適を実現したスムーズなプロジェクト進行が可能になります。

③ 意思決定者としての社長や役員の参加

プロジェクトを進めていくなかでは、誰かが責任を持って意思決定をしなくてはならない場面があります。そうした際に意思決定を行ってもらうために、経営層の方にもプロジェクトに参加していただきましょう。

上記の3つのポイントを踏まえて組織したプロジェクトチームは、こちらの図のようになります。


ただし、責任者として全体を統括するプロジェクトオーナーは、ITの専門家でないことが多いため、DX関連プロジェクトにおいてはPM/PMOが支援を行う必要があります。この役割にはシステム開発の知見が求められるため、情報システム部門のメンバーがPM/PMOとなることがほとんどです。

DXプロジェクトではチームビルディングがより重要に


従来の部門横断型プロジェクトでも円滑な推進は簡単ではありませんが、DX化のためのプロジェクトはさらに難易度が高まります。例えばデジタルを活用した大規模な業務改革やこれまでにない新規事業を進めるのは、ひと筋縄でいくものではありません。

こうしたDXプロジェクトにおいて、当初の目的からブレずに全体最適を実現しながら進めていくには、チームビルディングの基本を守ったプロジェクトチームの組織がより重要であり、PM/PMOの役割もますます大きくなっていきます。

しかし、社内の情報システム部門は既存システムの運用・保守で多忙であるなど、十分にリソースを割けない状況も多いなかで、社内のメンバーだけでプロジェクトチームを組織するのが実際には難しい場合もあります。そうした際には、PM/PMOの役割を外部のITベンダーに担ってもらうことが現実的な解決策となります。

社外のメンバーにPM/PMOを担ってもらうメリットのひとつに、部門の垣根を超えた進捗管理を行いやすいこともあげられます。情報システム部門が進捗管理を行うと、「他部署に指示されたくない」と反発する部門が出てくるケースがあります。そうした際にも、ITベンダーが進捗管理を行うと、すんなりと調整に応じてくれるものです。

 

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます。ぜひDXプロジェクトのチームビルディングに今回の内容を役立てていただけたら幸いです。

PM/PMOとして支援を行うなど、ヴィンクスはDXプロジェクトの推進もお手伝いしています。チームビルディングにお困りの際には、ぜひご相談ください。





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貝津 治彦 Haruhiko Kaizu

執行役員
技術本部
本部長

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